ネイチャー生活倶楽部

えぇ~っ!石油系!?化学原料!?それが髪や肌の悩み、ヒリヒリ・チカチカの原因にもなっていたんだ!

皮膚科専門医 小林美和先生
皮膚科専門医 小林美和先生

洗浄力が強い石油系原料
化学原料で、
肌トラブルを起こす方もいます。
使っている化粧品の成分表示(原料)
確認してみてください。

皮膚科など専門の先生方に教えていただき、初めてわかった現状です。

髪や肌のために良かれと思って使っていたさまざまな化粧品。
しかし調べてみると、悩みを改善するために必要ない原料(成分)も…。また、かえって肌に刺激となったり、アレルギーを引き起こす可能性があるような、気になる原料もたくさん使われていました。

気になる原料① 旧表示指定成分

使う人によってはアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある103種の成分です。以前はこれらの成分のみ化粧品には表示義務がありましたが、2001年より全成分が表示されることとなり、「旧表示指定成分」がどれなのか見分けることが難しくなりました。

  薬事法による成分名 主な用途
1 安息香酸及びその塩類 防腐殺菌剤
2 イクタモール 収れん剤
3 イソプロピルメチルフェノール 防腐殺菌剤
4 ウンデシレン酸及びその塩類 防腐殺菌剤
5 ウンデシレン酸モノエタノールアミド 防腐殺菌剤
6 エデト酸及びその塩類 金属イオン封鎖剤
7 塩化アルキルトリメチルアンモニウム 界面活性剤(帯電防止剤)
8 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 界面活性剤(帯電防止剤)
9 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 界面活性剤(帯電防止剤)
10 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 界面活性剤(帯電防止剤)
11 塩化セチルトリメチルアンモニウム 界面活性剤など
12 塩化セチルピリジニウム 界面活性剤(防腐殺菌剤)
13 塩化ベンザルコニウム 界面活性剤(防腐殺菌剤)

気になる原料② 石油系の界面活性剤

シャンプー、台所用洗剤、洗濯用洗剤、ボディソープなどあらゆる日用品に使われていました。安価で泡立ち良く、油汚れをよく落とす石油系界面活性剤。私たちは肌への刺激を考えて、使いたくありません。

成分名:ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸など

気になる原料③ シリコン類

「シリコンなしではどの化粧品もつくることが難しい、なくてはならない成分」と開発者の方が口を揃えて仰るシリコン。まるで車のワックスのように髪や肌表面を覆い、汗や皮脂を弾きツルツル、サラサラの使用感を出します。私たちは、大事な肌に使いたくありません。

成分名:ジメチコン、シクロメチコン、フェニルジメチコン、シクロペンタシロキサン、ジフェニルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、PEG-9ジメチコンなど

気になる原料④ 紫外線吸収剤

強烈な紫外線を防ぐため、多くの日焼け止めには「紫外線吸収剤」という化学原料が使われていました。紫外線吸収剤は配合量が規制されるような原料であり、私たちは使いたくありません。

成分名:メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン-3(オキシベンゾン)、サリチル酸オクチル、オクトクリレンなど