林野庁でお伺いしました
日本は「森林大国!自然に恵まれているな~」と思っていたら… 実は大半はスギ・ヒノキの人工林でした。
昭和20年代から40年にかけて、戦後の日本は復興のため建築ラッシュがおこり、木材の需要が高まりました。そのため、自然林の伐採が進み、跡地には早く育ち建築用に適したスギやヒノキをどんどん植林していきました。その結果、日本の森林面積の4割が人工林(その7割がスギ、ヒノキ)という現状になりました。
戦後の植林政策で増えたスギ・ヒノキの人工林。しかし安価な輸入材に押され、需要が低下。この50~60年で放置林となり、花粉が大量飛散… これが花粉症増加の原因でした。
樹齢30年を過ぎたスギ・ヒノキから、花粉がどんどん飛んできます!
昭和40年頃から安い外材の輸入が進み、国産の木材需要は減っていきました。木材の価格は最も高い時期の3分の1まで下がり、現在では国産材の自給率は25%です。
スギ・ヒノキは樹齢30年を過ぎると、大量の花粉を出すのに、それが50~60年以上放置されたまま。花粉症が増え続ける、大きな問題です。
国立環境研究所でお伺いしました
高度成長期の日本では、硫黄酸化物(SOX)などによる気管支炎やぜんそくが問題となりましたが、規制をとげました。続いて1970年代後半からは大都市地域を中心とした都市・生活型の大気汚染が問題となりました。現在では、その生成機構が複雑な光化学オキシダントや低濃度長期暴露による健康影響が心配される有害大気汚染物質による大気汚染などが課題となっています。また、地球温暖化などの地球環境問題は、私達の子孫が生存の基盤を失うほど深刻なものになりつつあります。
世界は、アジア地域など急速な工業化をとげつつある諸国を中心に、ますます経済活動の規模が拡大しています。それに伴って、交通需要は増大し、窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)等の大気汚染物質の排出量が増大しています。
国立環境研究所でお伺いしました
日本の夏は高温多湿なため、農業は病害虫や雑草との闘い。農薬や除草剤などの助けが欠かせません。
以前は何回も農薬を撒き、健康被害や労働負担も大きく空気中に飛散する問題もありました。 それが1990年代にネオニコチノイド系の農薬が開発され農業革命がおこりました。
「ネオニコチノイド系」は、噴霧せず撒くだけで長持ちするので、農家の方の労働負担が激減しました。しかし全世界に広まった分、生態系への影響が多くなり、問題になっています。
「赤トンボやミツバチが減っている原因がネオニコチノイド系の農薬」と言われています。ヨーロッパではネオニコチノイド系の農薬の使用が禁止されるようになりました。