髪の悩み MENU
私たち自身が20年前にこの活動を始めたのは、大変辛い髪の状態に悩まされるようになったからでした。でも色々シャンプーを探し回っても、なかなか合うものも見つかりません。とにかくどうにかしたい─ その一心でした。
当時はまだまだ情報も少なく、「どうすればいいの?」と悩むばかり・・・。悩んでいても前には進めない、自分たちで調べてみよう、専門の方々にも、同じように悩んでいる方々にも聞いてみようと、全国を走り回りました。
そして、この活動を始めたことで、私たち自身、あれだけ悩んでいた髪や肌に対して前向きに取り組めるようになってきました。その第一歩は「髪や頭皮の仕組み、悩みがなぜ起こるのか・・・その原因」を知ったことでした。
私たち自身と同じように、髪も一緒に年をとっていきます。
髪も年とともに老化していくことを知り、自分の悩みが「当たり前のこと」に気づかされました!
その時に初めて知ったのが、髪そのものの仕組み。私たちが年をとるように、髪の毛だって年をとるんです。生まれたての頃から、どんどん年をとってくると、30代ではおよそ50%もの人に白髪が出てきたり、40代くらいになると分け目や頭頂部が薄くなってきたり・・・。これってほとんどの方が「悩み」として感じてるんじゃないでしょうか?私たち自身もそうでした。でも、年齢とともに髪だってこうやって変っていくことを知り、「髪が年をとったら皆こんな風になるんだ!これは悩みなんかじゃない、当たり前だったんだ!な~んだ普通のことなんだ~」と、自分の抱えている悩みのことを、見つめなおすことができました。
そもそも髪の毛は、1つの毛穴から1本、ないし2~3本生えています。1本あたり抜けるまでの寿命は、男性で約3~5年、女性は4~6年です。それが一度抜けて、新しい髪が頭皮から出てくるまでにはなんと約80日もかかるんです!私たちの頭に生えている髪の毛の平均は約10万本、それが女性の場合4年程度で全部生え変わるとすると、なんと毎日60~80本が寿命を迎え抜けていくのです!さらに、妊娠や閉経、9月~11月頃の秋の時季などは、100本近く抜けることも・・・。
私たちもこれを知って、安心!「良かった~。髪は抜けるものだったのね!」「私の抜け毛は普通だったんだわ」と、ほっとしました。そして今までは知らず知らずのうちに悩みを抱えていたという精神的ストレスがなくなったのか、これを知った時初めて抜け毛が減ったんです。
頭皮も肌の一部です。
私たちも当時は頭と肌がつながっていることに意識がありませんでした。
髪の毛が抜ける、薄く細くなってしまう、髪にハリもコシもない・・・。
私たちは何も知らなかった頃、「髪の毛」だけにずっと気にしていました。でも髪は頭皮から生えてきますよね。一番大事なのはこの「頭皮」だったんです。
頭頂部には毛細血管をはじめとして細い血管しかありません。同じ頭皮でも、太い血管があるのは下半分だけで、頭の上半分には毛細血管などの細い血管ばかりだったんです。だから血行が悪くなってしまうと、細い血管しかない上半分は栄養が届きにくくなってツムジなどの薄さが気になるようになるんです。
それに、頭皮は髪を生やす大切な土壌です。肌は目に見えるけど、頭皮は見えない。だから私たち倶楽部員も最初は、「とにかく髪を大切にしなきゃ!」と思っていましたが、髪も大事、だけど髪を育てる頭皮はもっと大切なんだ~と納得。良い畑から良い作物が採れるように、元気な頭皮からは元気な髪が生えてくるんです。毛穴も体の中で一番多いところです。髪は毛穴の中でつくられて、その細ーい毛細血管から栄養をもらって育っているんですよ。だから頭皮もしっかり洗って、毛穴が皮脂でふさがれないようにして下さいね。
髪は一度傷むと自力では修復できません!
だからこそ自分たちでの手当てが必要だということも分かってきました。
私たち倶楽部員でも、大半は毛染めやパーマをしています。40代後半~どんどん増える白髪に悩んで、まだ年若い者はおしゃれで染める。でもそれって、すごく髪の毛を傷めているのは何となくわかっていました。
髪の毛は実は死んだ細胞の集まりなんです!!一回傷んでしまうと肌のように自力では修復できません。毛染めもパーマも何もしていない髪だって、生えた時はキューティクルが何重にも重なっているのに、毛先はキューティクルがボロボロになって、なくなってしまうんです。衝撃でした。だからこそ手を加え、傷めないようにしなきゃいけない。でも白髪はどうしようもないから毛染めは欠かせないし・・・。だからこそ手当てが必要なんだと感じました。
髪を横に半分に切ってみると、海苔巻きのような構造をしています。真中の具の部分が毛髄質、ご飯の部分が毛皮質、そして、海苔の部分が毛小皮で、キューティクルと呼ばれる部分です。また、髪の毛は11~13%の水分を含んでおり、構造が螺旋状なので引っ張ると10~30%も伸びます。この水分が足りないと髪はもろく、キシミやパサつきの原因にもなります。
肌の所でも詳しく話していますが、頭皮にも汗を出す汗腺と、皮脂を出す皮脂腺があります。そこから出てきた汗と皮脂が混ざり合って「皮脂膜」というものをつくっています。この皮脂膜は肌の上で肌の水分が蒸発しないようにしたり、外からの異物の侵入を防いでくれています。
髪の場合、頭皮から出たこの皮脂膜が、髪の毛にも一緒にくっついていきます。髪の毛についた皮脂膜がきれいに髪全体を覆っていることで、髪の毛がツヤツヤに見えます。肌も水分や油分が十分にあると、ツヤがあるように見えますよね?それと同じです。しかし、特に女性は20代を過ぎると、どんどん汗や皮脂の分泌量が減っていきます。年齢を重ねるごとにカサつくようになってくるのもそのためです。そうすると、今まできれいに髪の毛を覆っていた皮脂膜が少なくなっていき、皮脂膜がない部分はツヤがなくなって見えていたのです!
こうした仕組みを調べたりすることで、私たちの意識も随分と変わりはじめました。皆で情報を出し合いながら、前向きに考えるようになってきました。
そして同じく20年前から、シャンプーそのものについても考え始めました。
私たちは何の疑いもなく『シャンプー=髪を洗うモノ』と思っていました。ところがなんとシャンプーは頭皮のことを考えて生まれたもの。頭皮の汚れを落とし、マッサージするもの―これがシャンプー本来の役割でした。
この活動を始めたおかげで、悩みと前向きに取り組めるようになりました。妥協は絶対にしない―その思いで創ってきた商品のおかげで悩みも随分落ち着いています。
ただ活動を始めた20年目に比べ、私たちの周りを取り巻く環境も変化し、時代はどんどん先に進み、毛染め・パーマが一般的となり、花粉症・アトピーなどのアレルギーをはじめとする新しい悩みがどんどん増えています。それだけに私たちもまだまだ髪の悩み、頭皮の悩みはもちろん、不安や疑問も追究していきます。